ワイパーアームや窓まわり、バンパーの塗装されていない部分など、車には黒い樹脂のパーツがいくつも使われています。新しいうちは深い黒でも、年月がたつと白っぽく色があせ、洗車をしても元に戻らないことがあります。白くなる主な原因は、日差しや雨による表面の傷みです。汚れが残っているだけなのか、表面そのものが傷んでいるのかで、手入れのしかたが変わります。
樹脂パーツが白くなるのは、表面が傷むから
黒い樹脂は、日差しに含まれる紫外線を長く浴びると、表面が少しずつ傷みます。表面が細かく荒れると、当たった光がいろいろな方向に散らばるため、黒が灰色や白っぽく見えるようになります。
雨や洗車の水が乾いたあとに残る成分や、ボディに使ったワックスのはみ出しが表面に残って、白く見えることもあります。この場合は表面が傷んでいるわけではないので、洗えば黒さが戻ることがあります。
屋根のない場所に止めている時間が長い車ほど、日差しと雨を受ける時間も長くなります。同じ車でも、上を向いている部分から先に白くなりやすいのはそのためです。
白くなりやすい場所
車のどこが樹脂でできているかは、車種によって違います。洗車のときに、次の場所を見てみてください。
- ワイパーアームと、その付け根のカバー
- フロントガラスの下にある、細長いパネル
- 窓のまわりのゴムや、黒いモール
- ドアミラーの付け根
- バンパーの下側や、タイヤのまわりの黒い部分
背の高いSUVやミニバンは、タイヤのまわりやバンパーに、黒い樹脂が大きく使われていることがあります。面積が広いぶん、白くなると車全体の印象が変わって見えます。
洗車で落ちる白さと、落ちない白さ
白さの原因によって、洗車で戻るかどうかが変わります。次の表を目安に、まずはどちらに近いかを見てみてください。
| 状態 | 見え方の特徴 | 洗車で戻るか |
|---|---|---|
| 水アカや汚れが残っている | 白い跡や筋がところどころにある | 洗うと落ちることが多い |
| ワックスが残っている | 樹脂のふちや溝に、白い線のように残る | ていねいに洗うと落ちることが多い |
| 表面が傷んで色があせている | 全体がまんべんなく灰色っぽい | 洗車だけでは戻りにくい |
見分けるときは、樹脂の部分を水で湿らせてみてください。ぬれているあいだだけ黒く見えて、乾くとまた白っぽくなる場合は、表面が荒れている可能性が高いといえます。
白くなった樹脂パーツを黒く整える方法
表面が傷んで白くなった樹脂は、洗車だけでは元の黒さに戻りにくい部分です。樹脂用の保護剤や復元剤を使って表面を整え、黒さとツヤを戻す方法があります。
自分で行う場合は、次の順番を守ると失敗しにくくなります。
- 先に洗って、汚れと水アカを落としておく
- 水分が残らないように、しっかり乾かす
- まわりの塗装やガラスに、液がつかないように気をつける
- 製品の説明どおりの量を、薄くむらなく塗る
- 雨が降りそうな日や、強い日差しの下での作業は避ける
はみ出した液がボディやガラスに残ると、かえって跡になることがあります。細かい部分は、布に少量を取ってから塗ると、はみ出しを防ぎやすくなります。
NICO Carでは、洗車とあわせて、ワイパーアームや窓まわりなどの樹脂パーツを黒く整える「樹脂パーツ黒艶復元」を行っています。気になる部分だけを選んで頼むこともできます。料金の目安は料金のページにまとめています。白っぽくなっていたワイパーアームを施工した例は、施工事例で紹介しています。
白くなりにくくするための日ごろの手入れ
樹脂の傷みを止めることはできませんが、進み方をゆるやかにすることはできます。
- 洗車のときは、樹脂の溝やふちにたまった汚れも、やわらかいブラシで落とす
- 洗ったあとは、樹脂の部分にも水滴を残さないように拭き上げる
- ボディにワックスをかけるときは、樹脂の部分につけないようにする
- できる範囲で、屋根のある場所やカバーで日差しを避ける
とくにワックスのはみ出しは、乾くと白い跡になって目立ちます。樹脂の近くは、少なめの量で、ていねいに塗るのがコツです。
気になったら、目に入りやすい部分から
白さは少しずつ進むため、気づいたときには全体が灰色っぽくなっていることもあります。ワイパーアームや窓まわりのように、運転席から目に入りやすい部分から手を入れると、車全体の印象が引き締まります。
洗車の流れの中で一緒に頼みたい場合は、樹脂パーツ黒艶復元のページもあわせてご覧ください。



